渋谷ザニーさんからの応援メッセージ
ファッションデザイナーで、国連UNHCR協会広報委員の渋谷ザニーさんから難民映画祭に寄せたメッセージが届きました。
「UNHCR難民映画祭10周年おめでとうございます。今日世界では沢山の難民が故郷を追われ平和な土地を求めて行進を続けています。ある人は空を越え、ある人は海へを越え、ある人は山を越え、有刺鉄線を潜り抜け、平和な土地を目指します。しかし、彼らは生涯難民ということではありません。
嘗て、私が難民であったように、来年にでも難民で無くなる可能性を十分に持っています。難民は生涯難民である必要はありません。難民でない私達が彼らを理解する姿勢こそが問題解決に繋がるのです。もちろん、難民側にも道徳的なマナーが必要です。保護してくれたその土地に対する敬意も尊重も必要です。負の連鎖を断ち切るには民族的な嫌悪感を捨て両者の分かち合いこそが和平に繋がる未来を形成すると私は考えます。
人は生まれたからにはこの一生を生き抜かなくてはなりません。私も生き抜かなくてはならないし、貴方も生き抜かなくてはなりません。貴方の生き抜こうとするその姿勢を妨害する権利が誰にもないのと同等に、生き抜こうとする人を妨害する権利も私達にはありません」
© ZARNY.K.K