UNHCRの活動と難民について
UNHCRの活動について
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) は1951年より、世界の難民の保護と支援を行なう国連の機関です。UNHCRの支援対象者は難民、庇護申請者、帰還民、無国籍者、国境を越えずに避難生活を続けている国内避難民の一部です。設立以来、UNHCRは何千万もの人の生活再建を支援し、1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞しました。現在では、5,500万人の家を追われた人々を支援するため、約125か国において7,500人を超える職員が活動をしています。
UNHCR駐日事務所は、日本政府と非政府組織(NGOs)、民間セクターとともに、国内外の難民の支援に努めています。
UNHCRの活動について詳しくは:https://www.unhcr.or.jp/html/ref_unhcr.html
トルコの難民キャンプでシリア難民の子どもたちの勉強を手伝うUNHCR職員
©UNHCR B.Sokol
UNHCRの難民登録を受ける中央アフリカ共和国の国内避難民 の家族
©UNHCR/ P. Taggart
難民とは?
世界には紛争などに巻き込まれたり、宗教や人種、政治的な意見の違いや、特定の社会的集団に属していることなどが理由で迫害を受け、自分の国から逃れる人がいます。そのような人々を「難民」といいます。また同じ理由で自分の国の別の地域で避難している人々を「国内避難民」といいます。
難民を保護、支援するために1950年に設立されたのがUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)です。現在UNHCRは難民、庇護申請者、帰還民、無国籍者、国境を越えずに避難生活を続けている国内避難民などです。
オリーブの枝に囲まれた両手のイメージは「人を守る人の手」を意味します。世界中のたくさんの手が難民を守る手となって欲しいという願いが込められています。
難民は何人いるの?どこにいるの?
2014年末時点で家を追われた人の数は5950万人。難民の主な出身国はシリア、アフガニスタン、ソマリアなどです。一方で難民を多く受け入れている国は、トルコ、パキスタン、レバノンなど難民出身国の周辺地域に集中しています。
▼このページで難民数等が概観できます。
「数字で見る難民情勢」
どうやって避難するの?
難民となって安全な地域や国へ避難するためには、車、列車、ボートを使うこともあれば命がけで何日もかけて歩いて近くの国へと逃れることもあります。どのような手段でも常に危険と隣あわせで、避難の途中で家族と離ればなれになってしまうこともあります。
難民はどんな生活を送っているの?
【難民キャンプ】
命からがら国境を越えて来た難民にとって、難民キャンプは食糧、水、医療サービス、生活用品などを受け取り、一時的に避難できる場所です。難民キャンプでは故郷へ帰還した後の生活を視野に、教育、職業訓練なども行われます。
ヨルダンにあるザータリ難民キャンプ©UNHCR/J.Kohler
【都市に避難する難民、避難民】
一方、紛争や迫害などから都市部へと逃れる難民、避難民も多くいます。より自立した生活を送りたいと望む一方で、学校に行けなかったり、仕事を見つけることが困難だったり、医療サービスを受けられないなど様々な問題に直面します。
©UNHCR/J.Kohler
難民キャンプ、都市に避難する難民、どちらも「いつ故郷へ帰れるかわからない」という不安を抱えて生活しています。
日本にも難民はいるの?
日本にも難民はいます。日本は80~90年代にインドシナ難民を1万人以上受け入れてきた歴史があり、2010年秋からはアジアで初となる第三国定住プログラムが開始されました。
この「日本とUNHCR」のページには、日本人職員へのインタビューや、日本で生活する難民の声や難民支援活動を紹介する「なんみん応援隊」、UNHCRのパートナーなどをまとめております。是非ご覧下さい!
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