大学パートナーズ:関西学院大学(11/25,11/26,11/28)上映レポート
関西学院大学では11月25日(水)、26日(木)、28日(土)に3作品の上映会が行われました。
(11/28 西宮上ヶ原キャンパスの図書館ホール)
(11/26 神戸三田キャンパス)
まず一つ目は2011年に発生した紛争の影響によりのがれたシリア人を追い、彼らの暮らしや思いを伝える『目を閉じれば、いつもそこに ~故郷・私が愛したシリア~』というドキュメンタリーフィルムです。(11月25日・26日に上映)
二つ目は『ボクシング・フォー・フリーダム』というドキュメンタリーフィルムです。アフガニスタンの女子ボクシング界で活動するサダフ・ラヒミ。彼女は自由を勝ち取るために国の伝統や恐怖に立ち向かわなくてはなりません。イランに難民として逃れた経験をもつサダフの生活に迫った作品です。
最後の作品は『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』です。この作品は1983年にスーダンで始まった内戦によって孤児となった南部スーダン出身の3人の難民の子どもたちが主役です。彼らは、戦火を避けるためケニアのカクマ・キャンプに安全を求めて逃れます。その後キャンプにて、アメリカへの第三国定住の機会を得て、旅立ちます。夢にまで見たアメリカでの生活ですが、そこには多くの苦悩があるのでした。
11月28日の上映後には、難民高等教育プログラムを通じて関西学院大学で学んでいる、総合政策学部4回生のテュアン・シャンカイさんによるトークセッションが行われました。シャンカイさんのご両親は、ミャンマーでの民主化運動に関わったことによる迫害で日本へ逃れてきました。シャンカイさん自身はミャンマー難民二世にあたります(くわしくは早稲田大学上映レポートをご参照ください)。日本で暮らす難民に初めて会った参加者も多かったことから、質疑応答では活発な議論が行われました。
全体の参加者は300人以上にのぼり、関心の高さが伺えました。また、会場で行った古着の回収活動にもたくさんの古着が持ち寄られ、難民支援への意識の高さに驚かされました。
Photo: J-FUN Youth K.G.