映画紹介『ディーパンの闘い』

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映画紹介『ディーパンの闘い』

元兵士のディーパンはスリランカの内戦で妻と子どもを失いました。そして戦禍から逃れるために別人になりすまし、「妻」のふりをするヤリニと「娘」のふりをするイラヤルの3人で家族を装い、フランスに入国します。その後ディーパンはパリ郊外の集合住宅で管理人の仕事に就き、働き始めます。ただ、フランスで生活を続けるために秘密を守らなければならない、そんな息のつまる毎日が続きます。

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危険を回避するためにスリランカを離れた3人ですが、彼らの周りはいまだに「安全」とはいえません。日中に起きる発砲事件に、集合住宅で行われる麻薬の売買・・。

ヤリニはこの状況に耐えかね、いとこが住むイギリスに行きたいと家を飛び出してしまいます。

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彼らを取り巻く暴力は、たたかうことを止めたディーパンの心をかき乱します。。そして彼は家族のために立ち上がる決意をするのです。

社会の中で周縁化された難民や移民がどのような思いで生きているのかを描き出す物語です。

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[RFFインターン山口さんの感想]
赤の他人と「家族」になり、言葉もわからない国で暮らしていかなければならない3人の苦悩とその周りをとりまく暴力が痛々しく感じられる作品です。ヤリニと薬の売買人がお互いの母国語で会話をし、それでも意思疎通をしているシーンが印象的でした。

Photo: © 2015 – WHY NOT PRODUCTIONS – PAGE 114 – FRANCE 2 CINEMA – PHOTO: PAUL ARNAUD