大学パートナーズ:国際基督教大学(10/8, 10/29)上映レポート

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大学パートナーズ:国際基督教大学(10/8, 10/29)上映レポート

国際基督教大学では10月8日(木)に『ラスト・チャンス』(第9回UNHCR難民映画祭上映作品)と、10月29日(木)に『ヤング・シリアン・レンズ』の上映会が行われました。

『ラスト・チャンス』は昨年の上映祭に選出されたドキュメンタリーで、世界の様々な国で迫害を受けたLGBTIの難民・庇護申請者たちの姿を追ったカナダの作品です。10月8日の上映会には約50人の観客ら来場し、その中には数多くの留学生の方々もいらっしゃいました。

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Photo:ICU

上映後には留学中の大学院生ジョシュア・キャンベルさんがLGBTIの難民について専門的な観点からプレゼンテーションを行い、その後観客とディスカッションの時間が設けられ、アカデミックなイベントとなりました。

 

 

作品『ヤング・シリアン・レンズ』が上映された10月29日にはおよそ200名の大学生が上映会に参加しました。

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Photo:UNHCR

上映後は本イベントを企画運営されたICUの新垣修教授がモデレーターを務め、学生同士の闊達な意見交換会が行われました。発言は全て学生ボランティアによってその場で和英通訳がなされ、バイリンガルなイベントとなりました。

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Photo:UNHCR

大学生の一人は本イベントに参加し次のようなコメントをくださいました。

「国際法の授業を通して、今まで、シリアの難民や周辺諸国での難民問題について幾度か触れてきましたが、今回ほどショッキングな体験はありませんでした。難民問題は、私たち、日本市民には耳になれた言葉ではないのは明白だと思います。もっと言うと、私はこれまで、難民の問題を軽視してきたように思います。どうしても、武力衝突、や、『国際』紛争による悲惨さと比べてしまう節があり、難民=住むところがなくなってしまった人々、という風に捕らえており、人権的な観点から見て、難民問題が深刻な問題だである、という認識をすることは少なかったのです。しかし実際に、自分が住む土地、および国から避難しなければならないほどの危機が訪れることがどれだけ恐ろしいことなのかということを今回学ぶことができました」

また、意見交換会の後、難民のための古着回収を行うチームがその活動をアピールし、観客たちに協力を仰ぎました。

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Photo:UNHCR