作品紹介『ソニータ』
ソニータはアフガニスタンから難民としてイランに逃れました。テヘランのシェルターで教育を受けながらラップ・ミュージシャンになることを夢みています。
しかし、イランの法律で女性が歌うことは禁じられています。歌の収録をしようとしても女性のソロアーティストであること、無許可であることを理由に断られてしまいます。
さらに、アフガニスタンに住んでいる母からは、兄の結婚資金を得るために結婚を強制されます。
「アフガニスタンでは女の子が音楽を作るということは不体裁である」と言う母親。結婚せずに音楽を作り続けたいというソニータをアフガニスタンに連れて帰ろうとします。
アフガニスタンで問題になっている「児童婚」の問題を曲にし、それを自ら歌うことによって少しでも慣習が変わってほしいと願うソニータ。
ラップ・ミュージシャンになりたいという彼女の夢は叶うのか—-。
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[RFFインターン山口さんの感想]
児童婚を「しきたり」だという家族や女性が歌うことができない法律。そんな逆境の中でも自分のつくる音楽に情熱をかけるソニータの姿に、夢は実現できるという希望をもらうことができます。
Photo: © Behrouz Badrouj