第6回UNHCR難民映画祭について
世界では毎日何万人もの人が戦争や迫害の恐怖に怯えています。その数はたとえ1人でも多すぎます...。
この度、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所は第6回UNHCR難民映画祭を開催いたします。今年は1951年に国連が難民条約を採択して60周年、その難民条約に日本が加入して30周年、そして初代難民高等弁務官に任命されたフリチョフ・ナンセンの生誕150周年にあたる記念の年です。また日本が大地震と津波に見舞われた年であり、今年の映画祭には特別な意味が含まれます。東日本大震災の悲劇は、誰でも突然に住む家を失う可能性があるのだということを改めて考えさせられました。それと同時に、私はこの悲劇に立ち向かおうと集まった人の復興に向けた力強さに深く心を打たれました。
この映画祭で上映される作品では戦争や紛争、人権侵害や自然災害によって故郷を追われた人が描かれていると同時に、その苦しみを少しでも鎮めることができれば、という願いから彼らに寄り添う人の姿も数多く描かれています。皆様にはこの映画祭を通じて、世界に暮らす4,300万人の難民・国内避難民について知っていただくと同時に、ふるさとを追われた人がより明るい未来を築くための希望を持てるよう、手を差し伸べる気持ちを抱いてもらえたらと願っております。
たとえ1人でも希望を持てない難民がいるならば、ぜひ何かひとつ始めてください。
映画を通じて自分に一体何ができるのかを、ぜひ発見してください。それでは映画祭でお会いしましょう。
UNHCR駐日代表 ヨハン・セルス
入場について
- 入場料は頂いておりませんが、各会場にてご寄付を募っております。
- ご入場は先着順となります。(予約不可)
- 各回1時間前より会場にて入場整理券の配布を開始いたします。
- 各回20分前の開場となります。(前のプログラムが終了していない場合を除く)
- 各回完全入替制です。
※ グローバルフェスタJAPAN 2011は野外会場での上映のため、ご入場に関する制限はございません。
UNHCR難民映画祭は毎年、様々な協賛団体からのご協力と個人の方からのご寄付によって開催が実現されております。各会場において、映画祭の趣旨、当機関の活動にご賛同頂ける皆様からのご寄付を募っております。
UNHCRの活動について
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はスイスのジュネーブ に本部を置き、世界の難民を国際的に保護し、緊急救援活動や難民の自立の支援を行い、難民問題の解決を図る唯一の国連機関です。UNHCRは国連総会によって設立され、1951年に活動を開始しました。UNHCRの支援対象者は難民以外にも、庇護申請者、帰還民、無国籍者、国内避難民が含まれます。
設立以来、UNHCRは5,000万人以上の生活再建を支援し、1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞しました。
現在では、4,300万人以上*の人を支援するため、120か国以上において約6,600人の職員が活動しています。そのうち80パーセント以上の職員はフィールドにある事務所で働いており、多くが遠隔地や危険な地域で活動しています。
今、世界における紛争の増加により、保護や支援を必要とする人々の数は増え続けると考えられます。そのような中、UNHCR駐日事務所は世界第2位の拠出国である日本政府と非政府組織(NGOs)、民間セクターとともに、国内外の難民の支援に努めています。
*国内避難民並びに国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の支援対象者数などを含む。
UNHCRとともに活動する映画界のセレブリティ
UNHCR親善大使 アンジェリーナ・ジョリー
2001年に親善大使に就任して以来、アンジェリーナ・ジョリーはアフリカをはじめ、アフガニスタン、ミャンマーなど20か国以上もの国を訪れ、難民と直接交流をし、支援を呼びかける活動を続けています。
UNHCR親善大使 アンジェリーナ・ジョリーの活動の詳細
アンジェリーナ・ジョリーのメッセージ
『映画は、世界各地における難民の多種多様な境遇や生き様を紹介できる重要な手段であり、エンターテインメントを通じ、この問題へのより良い知識と理解を育むことでしょう。』
── アンジェリーナ・ジョリー UNHCR親善大使