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2011年以来、シリア危機によって故郷を後にした数百万人もの人々、その多くは子どもである。ヨーロッパへと向かう長く苛酷な道のりや周辺国の難民キャンプ、あるいはようやくたどり着いた見知らぬ土地で子どもたちは何を想うのか。爆撃により負傷し、家族と生き別れ、子どもとしての時間を奪われ、それでも新たな希望を胸に逞しく生きる7つの小さな命にカメラが丁寧に寄り添う。
世界最大の難民キャンプ、ケニアのダダーブ・キャンプには長期化する祖国の内戦によって帰郷できず、人生の大半を難民キャンプで過ごすソマリア難民が多く暮らす。人々は第三国定住を夢見つつも、難民キャンプで生業に励み、若者たちは教育を受け、未来への希望を繋いで暮らしている。ダダーブ・キャンプの歴史について説明しつつ、難民や支援者、研究者、あるいはアメリカに定住した人々の語りを通じ、ダダーブを取り巻く世界を立体的に見せる。
混迷の極みを増し、解決への糸口が全くつかめないシリア危機。本作は現地の活動家や市民ジャーナリストたちから寄せられた約100時間にもおよぶ映像素材や、政府軍から離脱した将校などから新たに集められた証言等から構成されたシリア危機の全貌を検証するドキュメンタリーである。アラブの春から約5年間の紛争を包括的に捉え、その救いのない身を焦がされるような現状への理解と助けを世界へ訴える衝撃作。叫び声を上げるシリアに対し、私たちには何ができるのか―。
シリアの街アレッポは今日もまた昼夜を問わず爆撃が続く。そこには人々が逃げ惑う中、誰よりも早く瓦礫の中から生存者を救うため、爆撃地に向かう男たち「ホワイト・ヘルメット」の姿が。戦闘機が再び攻撃を仕掛けて来るかもしれない中、人々の命を救おうとする男たち。だが彼らにも守るべき家族がいる。自らの命を懸け、家族を危険にさらしてまで、そこに留まるべきか否か―。本作は筆舌に尽くしがたい苛烈な戦闘地で人々が見せる勇気と他者に対する人間愛を描く。
2011年、米軍撤退後のイラク中部の町、ジャローラで救急医療の看護師として働くノリ。「死の三角地帯」と呼ばれる地域の病院で日々負傷者が運ばれてくる中、懸命に看護に当たるノリはカメラで日常を記録する。2014年、やがてジャローラが武装組織ISに侵攻され、病院での業務もままならない危険な状況になると、彼は家族を連れて町を脱出する決断を下す。一人の看護師が記録した激動の日々から紡ぎ出されたイラクの現状をまざまざと映し出す衝撃のドキュメンタリー。
このドキュメンタリーは1冊の学習用ノートの発見から始まった。ノートには中央アフリカ共和国の戦乱の中でコンゴの傭兵により暴行を受けた約300人もの女性や少女、そして男たちの証言が記されていた。レイプによって妊娠しその子どもを育てる女性、膝に銃弾を受け足が不自由になった少女―そして迫り来る新たな内戦。年月がたっても癒えない傷や記憶に苦しむ人々を7年に渡って撮影を続けた女性監督による渾身のドキュメンタリー。
シリアの内戦は7年目に突入し、戦禍を逃れ周辺国へ避難する人々は後を絶たない。本作はシリア難民にとって最大の難民キャンプ、ヨルダンのザータリ・キャンプにたどりついた家族と、人道支援機関やボランティア団体などの様々な関係者等の視点からキャンプでの生活に密着する。パン屋を営む男性、赤ん坊の誕生を祝う家族、子どもたちのためにテコンドー道場を開設する支援者。「春になったら故郷に帰りたい…」そう語る人々の願いは叶うのか̶。
ある日突然、着の身着のままで家を追われ避難する時、私たちは心のよりどころとしていた全てを失います。もう家には戻れない―。あなたはまず何を望むでしょうか。
家を追われ、屋外など危険で不衛生な場所に寝泊まりする難民・避難民の命を守り保護するために、テントや仮設住居などの「シェルター」が必要です。
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紛争や迫害で故郷を追われ難民となった人たちは、極限の状況下で緊急支援を待っています。「毎月倶楽部」による月々の安定した資金供給があるからこそ、迅速な援助活動が可能になります。緊急時に、援助物資の供給など迅速な対応を可能にし、また、長期の資金計画が必要な学校教育などを安定して進めるため、毎月倶楽部でのご支援をお願いいたします。
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