第8回UNHCR難民映画祭は、2013年9月28日(土)-10月6日(日)まで開催します。|8th UNHCR Refugee Film Festival will take from28 September(Sat) - 6October(Sun), 2013.

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第9回UNHCR難民映画祭。詳細につきましては、随時この公式サイトにてお知らせいたします。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

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2014年10月29日 17:26

2014インフォメーション

【ゲストトーク・関西】『スケーティスタン』JICA若松英治さん


26日『スケーティスタン』上映後JICA(国際協力機構)の若松英治さんが作品の舞台であるアフガニスタンについて、またご自身のアフガニスタンに関わるご経験についてお話して下さいました。
(若松さんの詳しいプロフィールはこちらから)

―作品をご覧になった感想は?
「私は2005年から2008年までアフガニスタンに駐在し、除隊兵士の社会統合プロジェクトに携わっていました。治安の悪化もあり、自由に町を歩ける環境ではなかったのですが、この作品に登場されたオリバーさん(「スケーティスタン」の創設者)は2007年に、まさに裸一貫でアフガニスタンに飛びこみ、子ども達とふれあい、摩擦をおこしながらも活動していました。その姿にとても勇気づけられました。当時NGOの方々は治安の悪い中、大きなリスクを背負ってこのような活動をしていたことがわかるだけに、非常に感動しました。
またこの作品にはいくつかのテーマがあります。アフガニスタンにおける民族間の軋轢、男女の差、貧富の差など、映像を通して知るという意味でもとても良いと思います。アフガニスタンはテロの映像を通して知る機会が多いように感じますが、この作品はアフガニスタンの子ども達の笑顔を伝えてくれるという意味でとても嬉しく感じました。」

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このあと、若松さんはスライドを使用し、アフガニスタンの日常を説明しました。(例えば、アフガニスタンの美味しい食べ物、家の作り、子ども達の様子、働く子ども、学校の様子、職業訓練センターの様子、パキスタンなどから戻ってきた帰還難民についてなど。)

―若松さんとアフガニスタンとの関わりについて教えて下さい
「2001年にUNHCR駐日事務所でインターンをしました。その頃はアフガニスタンから多くの人が難民としてパキスタンへ逃れていた時期で、毎日のようにその情報を和訳していた記憶があります。当時は自分にとってアフガニスタンはまだ遠い国でした。2002年JICAで働き始めましたが、その頃日本に逃れてきたアフガン難民のアリジャンと出会いました。そのとき難民として日本へ避難して来ている人がいて、苦しんでいるということを知りました。

アリジャンを支援するというより、友達として何かしたいと感じていました。アリジャンにとって一番つらかったのは、日本の人に知られることなく自分が収容されていたことでした。そこで、まずは少しでも多くの人に日本に逃れてきた難民の存在を知って貰おうと、講演を行なったり、本を出版したり、コンサートを開いたりしました。これによって支援の輪が拡がって行きました。アリジャンは現在、日本人の女性と結婚して日本で働いています。」

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―人道支援と開発援助の連携についてどうお考えですか
緒方貞子さんも緊急支援と開発をつなげる重要性を説いておられました。紛争が再発しないように開発という分野で貢献できることがあると感じます。例えば民族紛争に対しては、紛争終結後に再度民族間の溝ができないような方法でコミュニティ開発を進めるなどの視点が大切だと思います。

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