第8回UNHCR難民映画祭は、2013年9月28日(土)-10月6日(日)まで開催します。|8th UNHCR Refugee Film Festival will take from28 September(Sat) - 6October(Sun), 2013.

難民,映画,ドキュメンタリー,映画祭,上映,国連,寄付,募金,UNHCR,イベント、アンジェリーナ・ジョリー

ツイッター

第9回UNHCR難民映画祭。詳細につきましては、随時この公式サイトにてお知らせいたします。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

トップページ > 新着情報 > 【北海道・札幌上映レポート】

NEWS 新着情報

2014年10月15日 10:02

2014

【北海道・札幌上映レポート】


10月12日、北海道大学札幌キャンパスで難民映画祭が行なわれました。北海道大学  公共政策大学院   公共政策学研究センターとの共催で札幌では初めての映画祭でした。

IMG_7211.jpg
北海道大学

IMG_7190.jpg
会場:札幌キャンパス 学術交流会館

まずUNHCR駐日代表のマイケル・リンデンバウアーがご挨拶し、続いて北海道大学  公共政策大学院   公共政策学研究センターを代表して池炫周直美先生がご挨拶されました。

ML_sapporo.jpgDSC_5831.jpg
写真左:マイケル・リンデンバウアーUNHCR駐日代表  
写真右:池炫周直美先生

『ボーダー~戦火のシリアを逃れて~』の上映後、金井昭雄 株式会社富士メガネ代表取締役会長がトークゲストとしてご登壇されました。金井会長は2006年にUNHCRより「ナンセン難民賞」を日本人初受賞されました。富士メガネは1983年から毎年タイ、ネパール、アゼルバイジャンなどで難民・国内避難民の視力検査を行い、「人生の新しい展望(a vision of the future)」を抱くきっかけとして新しい眼鏡を提供しています。

DSC_5875.jpg
写真右:金井昭雄 株式会社富士メガネ代表取締役会長
 写真左:司会を務めた国連UNHCR協会の根井麻未

―映画『ボーダー』を観た感想をお聞かせください
「この作品を最初に観たとき、予想しなかった紛争に突然巻き込まれ、身を守るために国外へ逃れる様子を伝えるすごい映画だと思いました。平和な生活が紛争によって一変する、これは日々世界のどこかで起こっていることです。悲劇が繰り返されていると感じました。」

―富士メガネの活動について教えてください
「私共は1983年 、当時インドシナ難民を多く受け入れていたタイの難民キャンプで視力支援活動を開始しました。ただメガネを救援物資として贈るだけではだめだと思ったんです。実際に現地へ行き、視力検査をして、その人に合ったメガネを選んであげたい。私は専門家として現地へ行かなければと感じました。1984年からはUNHCR現地事務所の要請を協力を得て活動を続けています。」


DSC_5868.jpg
「これまで160人以上の社員がボランティアとして様々な国での活動に参加して来ました。難民キャンプや都市で生活する難民や地方で生活する国内避難民のもとを訪ね、視力検査を行い、ひとりひとりに新しいメガネを贈るのです。」
「この活動は私が41歳のときに始め、72歳になる今日まで続けてきました。これまで32回ミッションを行い、私はそのうち31回参加しました。とにかく現場にいかないとわからないことが多いのです。また、これまでにアゼルバイジャンには10回行っていますが、待っている人がいると思うとまた行かないと、と感じます」


DSC_5796.jpg
―これまでの活動で印象に残っていることは何ですか?
「アゼルバイジャンで教師をしている国内避難民の女性に出会いました。彼女は視力が悪く、教科書などの教材が読めず教師の仕事を続けることができないのではないかと困っていました。でも、メガネを贈ったことによって、『これで仕事が続けられる』と大変喜んでくれたんです。この先生が教師を続けることによって子どもたちが教育を受けられ、将来のアゼルバイジャンを支えることにもつながると感じ、大変嬉かったです。」


―UNHCRとの連携について教えてください
「最初は何も情報がない中活動を始めたので、うまく行かないことも多くありました。UNHCRと協力関係を築いてからは大変現地での活動がしやすくなりました。」

―日本に住む私たちが出来ることはなんでしょう
「まず、世界で紛争が多発し、大勢の人々が難民や国内避難民になっているという現状に気付いて欲しいと思います。戦後最悪の人道危機が起こっている現状を受け、多くの人に支援に関わっていただきたいと思います。UNHCRによる難民の支援には多額の予算が必要です。国連UNHCR協会に寄付をするということも大きな貢献ですし、特に若い学生の方には実際現場で顔の見える支援をして頂きたいと思います。可能であれば専門性を身につけた上で活動して欲しいですね。難民や国内避難民支援の輪が少しでも拡がっていけばと願います。」

IMG_7336_.jpg 
上映後、多くの方が募金に協力して下さいました。


IMG_7353_.jpg 
「どうもありがとうございました!」

Photo: ©UNHCR

Back to Top