第8回UNHCR難民映画祭は、2013年9月28日(土)-10月6日(日)まで開催します。|8th UNHCR Refugee Film Festival will take from28 September(Sat) - 6October(Sun), 2013.

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第9回UNHCR難民映画祭。詳細につきましては、随時この公式サイトにてお知らせいたします。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

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2014年9月18日 19:49

2014インフォメーション

【作品紹介】スケーティスタン


今年の注目作品のひとつ『スケーティスタン』の舞台はアフガニスタンです。

アフガニスタンから国外に逃れ難民となった人の数は256万人にのぼり*、世界でも最も多く難民が発生している国のひとつです。

1979年から1989年にかけて起きたソ連によるアフガン侵攻によって、アフガンニスタンから多くの市民が難民となりパキスタンやイランなどへ避難しました。

UNHCRは、治安が回復しつつある地域へのアフガン難民の帰還を支援しています。

*2013年12月末時点 グローバル・トレンズ2013



スケーティスタン』それは争いで傷ついた国の将来を担う子どもたちに、笑顔と希望を届ける夢のプロジェクト。

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2007年、オリバー・ペルコビッチは仲間とスケートボード3台だけ持ってカブールに降り立ちました。

カブールの子どもたちはオリバーが乗り回すスケートボードに興味津々!アフガニスタンは全人口の49%が子どもで、中には路上で暮らしている子どもたちもいます。いつしかオリバーたちはそんな子どもたちを相手に近所の使われなくなった噴水でスケートボードのレッスンをするようになりました。

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そんな中でオリバーは、アフガニスタンの女の子は12歳を過ぎると公共の場でスポーツが出来なくなるという現実を目の当たりにします。

しかし当時アフガニスタンには、女の子たちもスケートを続けられるような室内のスケート場などありませんでした。

子どもたちに安全にスケートボードが出来る環境と、教育の機会を与えられる施設をつくりたい―

そんなオリバーの想いに賛同し、世界中からプロスケーター達が集まりました。

***

プロスケーター達が目指したのは、あらゆる垣根を越え、子どもたちに希望を与えること。

その希望はスケートボードに託されました。

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年月をかけて建設された屋内スケートパークはただのスケート場ではありません。

そこではスケートボードの練習のほかにも、言語や芸術、パソコン技能など様々な授業を受けることが出来ます。もちろん、スケートボードの練習中に転んでも大丈夫なように応急処置が受けられる保健室も常設されています。

そしてなにより、子どもたちが相手を尊重すること、思いやること、自信を持つこと、男女が一緒に楽しくスポーツをすること・・そして一緒に成長することの出来る場所なのです。

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今では300人以上が『スケーティスタン』で学んでいます。そのうちの40%が女の子です。

現在はアフガニスタンにとどまらず、パキスタンやカンボジアにも活動の幅を広げています。


なぜスケボーかって?だってうまくいくから!  ―シャルナ

戦争なんかどうでもいい、もういらないんだよ。ただここでスケートしたいだけなんだ  ―シャムス

必要なのは社会的なムーブメントにすることだ  ―オリバー

ここアフガニスタンで*オーリーが人々をつなぐんだ  ―カイロ

*オーリー(Ollie):スケートボードの技の名前。板と一緒にジャンプすること


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本作品『スケーティスタン』はアフガニスタンのこどもたちと、スケーティスタンのスタッフを通して知られざるアフガニスタンを描きます。この作品には政治的な目的は一切ありません。ただ、スケートボードを愛する集団が民族、社会的・経済的な壁を乗り越えいままさに立ち直ろうとしている国で子どもたちに希望を与えようとしているだけなのです――4つの車輪とボードのチカラを借りて。




『スケーティスタン』

シネマ・フォー・ピース2011 最優秀ドキュメンタリー賞

カイ・セーア監督

アメリカ / 2011年 / 95分 / ドキュメンタリー

▼作品の詳細や上映スケジュールについてはこちら


画像:Courtesy of Skateistan




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